CV-J71 – 部屋の効率的な除湿にシャープの除湿機を買ってみた話

4.0
シャープ CV-J71 レビュー・感想

室内干しをすると部屋の湿気が高くなって不快だとか、日当たりが悪くて湿度の高い部屋だとか、季節がら雨天が続いて部屋がジメジメするとか。そのまま放っておくと、部屋や衣類にカビが生えたりとか。

湿気が多くて悩まされるシーンというのは色々あると思うけれど、自分も前々から部屋の湿度の高さが気になることがあった。

これまでは除湿剤を設置することでカビ防止などは最低限行っていたんだけど、「毎度面倒だし、除湿機を導入しちゃえばいろいろ一挙に解決なのでは?」と唐突に思い立ち、今回の購入に至ったしだい。

SHARP CV-J71

購入したのは、シャープの除湿機の中では小型のCV-J71という機種。デザイン的に丸くて良さげなデロンギ製の除湿機と迷ったんだけど、よりスクエアな形状のほうが邪魔になりにくいかなと思い、今回はシャープ製を選択。

カタログによると、この一番小さな除湿機の除湿可能面積の目安は、50Hzで8~16畳、60Hzで9~18畳とのこと。自分は6~12畳の範囲で使う可能性が高そうなので、これで十分。

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除湿機のサイズや各種機能

CV-J71の床設置面積は概ねA4サイズで、重量は9.4kg。もっと広い部屋用のサイズの大きな除湿機には本体底面にキャスターが付いているけれど、一番小さなこのCV-J71にはキャスターが付いていない。もっとも、本体上部にハンドルがあるので持ち運びにはそれほど不便さを感じない。

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上部の送風口にはルーバーが付いていて、角度を一番下向きに変えると足下のカーペットやマットも除湿できるのが、シャープ製の新型除湿機の売り。逆にルーバーを上向きにすれば、室内干ししている衣類にピンポイントで風を送って、乾燥時間を短縮させることもできる。

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排水タンクは本体側面から取り出すタイプで、タンクの容量は2.5L。カタログ値では50Hzでの運転時に、約9.5時間分の水を溜めることが可能とのこと。ホースを本体背面につなげれば、排水しながら24時間利用することもできる。お風呂場を乾燥したい人には使えそうな機能。

CV-J71のボタン類は、すべて本体上部に集約されている。通常の除湿のほか、衣類を乾燥させるための衣類乾燥モード、その他には切タイマーやチャイルドロックなど。ボタン類は極めてシンプルなので、説明書を読まずとも使える(念のため読んだけどな)。

コンプレッサー式とデシカント式

ところで今回、除湿機を検討するために量販店へ足を運んだところ、売り場には商品ごとに「コンプレッサー式」と「デシカント式」の表記があった。どうやら除湿機は主に2つの方式に分かれていて、それぞれに長所と短所があるらしい。

大雑把にまとめてしまうと、コンプレッサー式はデシカント式と比較して、部屋の温度が上昇しにくい、消費電力が低いというメリットがあるものの、逆に運転中のブーンという動作音や本体サイズは大きめというのがデメリット。デシカント式はその逆に、部屋の温度が上昇しやすく消費電力が大きめというデメリットがあるものの、運転中の動作音や本体サイズは小さめ。

実際、売り場で見るとデシカント式のほうがかなりコンパクト。

あとコンプレッサー式は、部屋が冷えていると除湿効率が下がるデメリットもあるらしい。冬場に室内温度がかなり下がる地方だと、デシカント式のほうがうまく機能してくれるかもしれない。

今回購入したシャープのCV-J71は、コンプレッサー式。動作音についてはレビューなどで「うるさすぎる」「眠れない!」との低評価も見かけたけど、自分はブーンという連続した音はほとんど気にならないタイプなので、実際に設置して動かしてみても特に問題なかった。

コンプレッサー式の除湿機が稼働すると、冷蔵庫が稼働してブィーンという音を立てているのに加え、エアコンから風がボワーッと出ているような音もする。要は小型エアコン+室外機が部屋にある感じか。従って、寝室に置いて寝ながら除湿を考えている人にはうるさいかな。自分はたぶん、付けたまま寝ろと言われても全然いけそうだけど。

除湿機を動かすことで、実際どのくらい部屋が除湿できるのか

ちょうど湿度がそこそこあったので、画像のように湿度68%、室内温度13℃の状態で除湿モード「強」をスタートさせた。

6畳を閉め切って30分、湿度は既に50%まで下がり、温度は1℃上昇していた。もっとじわじわ湿度が下がるのかと思ったけど、予想に反してだいぶペースが速かった。

※画像は分かりやすいように除湿機の上に持ってきて撮影しているけど、計測している間、湿度計は除湿機とは部屋の真逆に設置。

さらに30分経過した後、写真は撮ってないけど湿度は45%まで低下した。

体感的にも湿度が下がってサラッとしたことが実感できたので(いわゆる「高原の爽やかさ」というやつ)、除湿モードを「強」から「自動」に切り替えたところ、ブーンという音とともに動作していたコンプレッサーが停止し、風量「弱」の送風運転に変わった。

前述のとおり、寒い部屋だとコンプレッサー式は効率が悪いらしい。でも13℃程度なら全然問題なさそう。

湿度をどんどん下げられるのでカビ防止にも良さそう

部屋の湿度があまりに上昇すると、衣類や電子機器(とかカメラのレンズ)にカビが生えないかと気になる。

エアコンでも湿度を下げることはできるけど、温度を上げたり下げたりすることなく湿度だけカットできる除湿機は使いやすいし、無駄なエネルギーを使わないで済む場面も多いので電気代も節約できそう。

また除湿機は持ち運べるのが一番の特徴なので、除湿したい箇所だけとか、室内干しにピンポイントで除湿をかけることができる。エアコンでは除湿しきれない箇所に、除湿機をサブで配置するのも良さそう。

押し入れ開けっぱなしで電源入れれば、部屋全体を一気に除湿できるので、物を触ったときに湿気が無くなったのを実感できる。ということで、導入してみれば結構いい感じだった。

さあカラッと行こう、カラッと。アデュー。

CV-J71 | プラズマクラスター除湿機:シャープ
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